薬剤師やってます。

勤務・薬局経営を経験した薬剤師が業界の話題からつぶやきます。子供を亡くしたため、精神世界のハナシもあるかも。

寿命と死(手術の経験から)

ヒトの寿命の上限、120歳は、分裂する細胞の寿命が120年であることと、分裂しない細胞(心筋細胞や大部分の脳神経細胞)の寿命も120年であることから決定されている(池田清彦)
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120歳まで平均寿命が延びたら・・・

 食糧難でネズミやモヤシが主食?

 労働人口が増えて年金問題は解消?

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120歳まで大半の人が生きるようになる社会は、ちょっと想像がむずかしいですが、昨今の難問が自然と解決する事もあるわけですね。

教育、労働の年数が長くなり、体を長く持たせる必要性があるのですから、ますます医療業界は成長するのでしょう。

 ところで、麻酔をかけられ「眠くなりますよ」の掛け声が聞こえるや否や記憶を失った今回の手術を経験し、もしかして「死」とはこんなもの?と思いました。

喜びも悲しみもありません。

記憶がない部分は「ない」のと同じ。よく聞く「走馬灯のような過去の記憶が頭をよぎる」事はなく、「お花畑を歩いていく」心地よさもなく、ただ、「何もない」のみ。

そのままオペの後、目が覚めなければblueは、「無」となったわけ。

 そう考えると、突然死んだ息子も、おそらく、突然「無」となったのでしょうし、親の顔など思い出す瞬間もなかったことでしょう。

 存在しているから「死後の世界」などというのをあれやこれやと妄想するのであり、人間といえどもそこらへんに転がっている物たちと同じ炭素と酸素と窒素などの化合物に過ぎない・・でも、それを「理解」する事はどうしてもできません。

 生きる意味を考えるのは哲学ですが、blueは、そもそも生死に意味なんてない、という結論を持っています。うまれて来る意味なんてないし、生きる意味もない、と。

「人は生きるように作られている」から、病気になれば回復したいと願い、死にそうになると体は数々の手段を駆使して生きようとする、遺伝子に支配された化学物質なのですよね。

 生きることは良いことでも悪いことでもなく必然であるけれど、「良く生きる」ことはできる。死ぬまで良く生きる、遺伝子を残せないblueは、そのことを確認したのでした。終わり。