薬剤師やってます。

勤務・薬局経営を経験した薬剤師が業界の話題からつぶやきます。子供を亡くしたため、精神世界のハナシもあるかも。

月穿譚底水無痕

息子が死んだ時、消えてしまうという事がなかなか実感できなく、

何かの形を残したいと心の底から思いました。

遺伝子は残せなくとも、名前の残る何か、例えば会社名に、例えば、ホームページのデザインに。

 

又、blueが死んだ時、後始末をしてくれる人はいなくなりました。

本や勉強した資料、衣類や趣味の物など、後に残った物は皆、誰かに捨ててもらわなければなりません。しかし、誰か、とは誰なのか、他人である以上、blueの遺品は何の想い出もなく、ただのゴミでしかありません。そう考えた時、何も残すまい、と考えは変わりました。

 

竹影掃楷塵不動 月穿譚底水無痕

「宮殿の階段に竹の影が映ってまるで塵をはいているようにみえるが、塵は少しも動かない。月の光は水の深いところまで差し込んでまるで水底をのぞいているようだが、水そのものには少しも痕は残らない。」

 

禅ではこのように考えるのですね。これをすがすがしい、というのです。

子を亡くして、このような世界を知ることになりました。何一つ残さない人生。

生きても死んでも、何ひとつ残さない、それは、完璧な自由といえるでしょう。