薬剤師やってます。

勤務・薬局経営を経験した薬剤師が業界の話題からつぶやきます。子供を亡くしたため、精神世界のハナシもあるかも。

特養で会った女性、今日も生き続ける。

補聴器を気にしながら彼女は

「よくあたしの母は言ってた『3年使わなくてもつかいではある』って。」
と、古いブラジャーが3つも見つかったと喜んでいる。
そして、

「看護婦さんが来て、みつけましょうって。」

とそのいきさつを少してれくさそうに、でも楽しそうに話す。
実は、皮膚疾患の治療のために、そのブラジャーが必要なのだと。

特養は確かに姥捨て山。親身になって「その女性」の将来を考える人はいない。
ガイドライン」や「ルール」によって、「イベント」は処理されてゆく。
その中に、特養で生き抜いている女性がいる。
子供なく、夫は既に他界。

 

人はなぜ、生きなければならないのか。
子育て中の女性は見るからにエネルギッシュ。輝いている。
一方、子供を失った女はどうだ?
枯れ木のようになっても、生き続けなければならないのか?
その答えはなかなか見つからない。
特養の女性は、その姿で生き続ける姿勢を示してくれる。
誰にも望まれていない、生きる意味さえない、でも生きている、
そんな自分の姿に重ねてみる。