薬剤師やってます。

勤務・薬局経営を経験した薬剤師が業界の話題からつぶやきます。子供を亡くしたため、精神世界のハナシもあるかも。

医療ケアマネが経験した孤独死2例

孤独死にもいろいろあると思う。

周りに医療者がいても、これは孤独死だな、と思う例2件。

1つ目

Aさん(男性)は数年前に離婚して独居だったが、脳梗塞の後遺症のため、発語がうまくできず、時々かんしゃくを起こす利用者だった。介護サービス事業者が訪問した時、台所に倒れていて、救急車で救急病院へ搬送された。

しかし、彼は人に迷惑はかけたくない、と、緊急連絡先を誰にも明かしていなかったため、病院では治療も手術もできなかった。その後、意識を取り戻す事なく、病院で死亡したが、入院費を払う人がいなかった。こんなケースは役所に預けられ、生活保護に指定され、彼の貯金は公庫に没収され、入院費は生活保護費から支払われたと聞く。

2つ目

Bさんは50歳代全般の若い介護サービス利用者だった。

事業に失敗したのか、事情があるようで、独居で、がん末期、お金もカスカスだが、最後まで人に頼らない決意があるようだった。毎朝、彼から当社にメールがくる。「おはようございます、今日も生きています。血圧××体温××体調は××」

しかし、呼吸が苦しくなった時、彼は在宅酸素を拒否した。お金がないから。

医師もこれには困ったようで、必死で説得にあたった。結果、酸素は利用してくれる事になったが、最終的には緩和ケアに送られ、看取られた。治療費は遠い親戚が払った。

 

2つの経験したケースをみると、人に迷惑かけない看取りというのはあり得ないと感ずる。又、2人とも意思強固な男性であったと。それだけに、なんともやるせない結末だ。