薬剤師やってます。

勤務・薬局経営を経験した薬剤師が業界の話題からつぶやきます。子供を亡くしたため、精神世界のハナシもあるかも。

「デイサービス」が医師の切り札

ケアネット掲載記事・2018年12月26日 岡村毅氏 認知機能の低下について・・・・・・・・

英国で11歳(1936年)のときから2013年まで継続的に知能テストをし続けた結果、

第1は、時の流れには逆らえないということ。加齢により、どんな活動をしようが、教育歴を調整しようが(認知予備能の文脈)、認知機能は低下していく。

第2は、かすかに低下を緩やかにしたものは問題解決型の活動であって、知的活動ではないとのこと。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「問題解決型の活動」「知的活動」

この違いについて詳細は記事に書かれてはいないのですが、

例えば、美術館に通う、は知的活動ではあるが、問題解決型ではない、と著者は示唆しています。blueにも思い当たる節があります。美術館通いをして、心に高揚感を覚えることは滅多にないし、第一、他人の創造物を見ても、そこに「自分」はいないのだから、何も複雑な思考は必要ないのですよね。知的好奇心を満足させることはあるのかもしれませんが。

それより、デイサービスに通い、嫌いな人や苦手な人とつきあわなければならないという複雑な思考の方が、脳の機能を活性化する、逆に言えば、認知症が進行した人には、それらのことは「めんどくさくてしたくない」というわけです。

・・・「閉じこもり→昼もコタツで寝てる→夜眠れない→せん妄や易怒性」という負のサイクル・・・・

正に、よく相談があるおばあちゃんの事例。泣きながら、「泥棒呼ばわりされた、こんなに尽くしているのに」と介護者は訴えているのですが、当のおばあちゃんは、デイサービスをバカにして、あの人は品が悪い、あの人は不潔、などと苦手な人を避けて通ろうとするタイプです。高齢者は、本当に簡単にせん妄や精神不安症的な症状が現れるのです。

大脳の統率的機能が衰えているのでしょうね。

 

なぜ、医師は、老人にデイサービスを勧めるのか、よーくわかった気がします。

しかし、デイサービスに行くのをいやがる(行けなくなった)老人はどう扱えば良いのかを、教えてくれる医師にまだ会ったことがありません。